世界平和は、内なる平和から 〜介護を通して学ぶ〜

2025年の前半は父の介護生活で忙しく、自分の仕事は一旦横に置いて、父や母と向き合う生活をおこなっていました。アルツハイマー型認知症の父(90歳)も身体障害者&要支援の母(87歳)も、私自身の感情を強く動かしながら、私の鏡となってたくさんのことを教えてくれていました。

 

それはそれはもう、すごかったんです。父の認知症による被害妄想、介護拒否、それまで健康だった時から父に依存していた無力な母は、今はもう居ません。被害妄想もなくなり、介護拒否もなくなり、母もしっかりしてきました。

被害妄想も、無力さも、全て私の中にあったもの。私の中に愛ではないエネルギー(被害妄想も、無力さも)があるよって、私に教えるために、父と母が被害妄想や無力になって私に教えてくれていた。

 

目の前の全ての現実は、そういったカラクリがあるのです。

 

今年に入ってからの慣れない在宅介護生活は、本当に激しくて。具体的に何をしていたかと言いますと、二人暮らし両親の老老介護による母の負担感を減らすために、訪問ヘルパーさんによる父の生活サポートは一日5回(定期巡回サービス)適宜サービス確認+デイサービス週3回、訪問診療の導入、体調変化による入退院、母のヘルパーさん導入やデイサービスの開始、開始したかと思ったらまた変更、、、など、次から次に起こるいくつもの課題を、ケアマネージャーさんや各事業所の人たちに協力してもらいながら一生懸命進めていきました。数ヶ月間があっという間に過ぎました。

 

父の認知症の状態があまり良くなくて、在宅生活は厳しいレベル、、、もしかしたら精神科に入院した方がいいかも、、、なんていう話も現実的に出ていたくらい大変だったのですが、今ではもう、信じられないくらい落ち着いています。ほんとに、この短期間ですごい変化です。なかなかここまで早く落ち着くケースは少ないんじゃないでしょうか。我が家のようなケースはレアで難しいと、プロの方から言われていたくらいですから。。。

 

とはいえ、両親との関係性はとても苦しくて。何度も何度も泣いて、、、、もがいて、、、、

でも私は、絶対に自分を理解することを諦めない。

なぜなら、両親が鏡となって教えてくれているから。

 

 

昨年の骨折入院、認知症診断が降り、様変わりした両親の生活。2人での生活を続けていくために必要なサービスの導入と調整、それに伴う両親の抵抗も、すべて私の鏡なのです。

 

それをわかっているから、その鏡の中がどうなっているのか?を、自分の潜在意識の中を理解する。それだけで、両親のエネルギーが変わっていきます。だってその前に自分が変わっているからね。

 

そうやって目の前の世界が、私という存在が、両親が、愛になっていくのです。

 

素晴らしいと思いませんか。これが存在愛の世界。私が愛という世界。あなたも愛という世界。

 

この自己愛が、鏡となって、世界が愛になっていくのです。それが、世界が平和になるということなのです。

 

世の中の平和を祈るのであれば、しっかりと自分自身を理解すること。

無理して大きなことを為さなくていい。

もし目の前の現実が、うまくいかないなーと思ったりモヤモヤすることがあったとしたら、その目の前にある小さな一つ一つの出来事と向き合うことです。

それはもしかしたら、あなたが愛を忘れてしまっている状態かもしれなくて、あなた自身が鏡となって、目の前に写っている現実かもしれない。

一つ一つ向き合って理解してみて、愛を思い出してみてほしい。

 

世界平和は、内なる平和からスタートするのです。