この世は鏡の世界

私は、どちらかというと、ネガティブな思考で生きてきた人間です。

父親は、常に最悪の状態を考えてストイックに一匹狼で行動するタイプの人でしたし、母親は若い頃はその父に従ってはいましたが、強い支配のエネルギーで家庭を管理するような子育てをする両親でした。

戦前生まれの両親なので、厳しく大変な時代を生き抜いてきた世代です。自分に厳しく周囲にも厳しいのは当然なのかもしれません。

 

また、20歳近く年の離れた姉と兄がいましたので、家族の中で1人だけ子供で孤独を感じていたのも、ネガティブで被害者思考になりやすい理由でした。ワクワクした楽しい気持ちやポジティブで楽観的な考え方がどういったものかを知らずに育ったとも言えます。

ちなみに私のネガティブ思考の大ボスは、ネガティブで被害者思考になった方が、周囲は私を見てくれる。気にかけてくれる。大事にしてくれる。といった観念でした。深く深く深く潜在化していました。

 

目の前で起こる現実にいちいちイライラしたり不安になるなど、物事をネガティブに捉えてしまう心の癖は、こういった概念観念によるものでした。その概念に感情が反応して、落ち込んだり不安になったり悲観的になるのです。

 

その概念観念に、自分がただただ、反応して感情が出ているんだ。ということを客観的に捉え、これは本当の私ではないのだ、ということを自分が腑に落ちれば、いつの間にか内面は自然と気にならない状態へと変化していくのです。

 

今でも反応して落ち込むこともありますが、これは概念によるものでうそだー。本当の私ではないんだよなあ。また出てきたなあ。よしよし。と自分を観察しています。

ついついネガティブになる気持ちを否定してしまいたくなるけれど、ああ、また抵抗してるんだなあ。よしよしって思って観察します。

 

 

話は変わりますが、タイトルにもある「この世は鏡の世界」。ご存知でしょうか。「鏡」とはこの世は全て自分の内側の投影である、という意味です。

 

ネガティブもポジティブも、全て自分の内側の投影「鏡」によって映し出された出来事なんですね。

 

では自分の内側ってなんでしょう?

内側って自分自身の内面なんだけど、つまり、自分が信じている概念、観念、価値観です。

幼少期に家庭や学校などで、自分自身が受け入れてきた概念、観念、価値観です。

 

例えば、幼少期に周囲が「あなたは素晴らしい!天才よ!何やっても上手くいくわ!」と毎日言っていたら、その子供は「自分は何やっても上手くいくんだ」という概念を受け入れ、そして本当に自分はそういう人間なんだ、と無意識に信じるようになります。

 

逆に、周囲が「あなたはいつもダメね。下手ね。もっと大人の言うことを聞きなさい」といった話を毎日聞いていたら、「自分は何やっても上手くいかない。大人が正しくて、自分は間違ってるんだ」という概念を受け入れ、自分はそういう人間なんだ、と無意識に信じるようになります。

 

このように、幼少期に受け入れた観念は、潜在的に眠ったように自分の中に入り込んでいるので、自分ではなかなか認識できません。ですが日常生活は、この概念に沿って自ら繰り広げています。
これが現実創造の基本的な考え方です。

 

ポジティブな概念を多く持っている人は、ほぼポジティブな思考しか知らないので、ポジティブに捉えることが当たり前になるし、ネガティブな概念を多く持っている人はネガティブ思考しか知らないので、なんでもネガティブに捉えてしまうのです。

 

 

自分の内面にある概念が放つ周波数、エネルギーに合わせて、周囲の環境は変化します。

ラジオやテレビの周波数(チャンネル)を合わせ、番組を変化させて視聴できるのと同じ仕組みです。

 

 

つまり、自分の概念が放つエネルギーと同じエネルギーの環境が、目の前で起こってくる。
これが、「この世は鏡の世界」と言っている意味です。

 

 

先ほどの私の例でいうと、20歳近く歳が離れた兄と姉に囲まれ、1人だけ子供で育った環境でしたので、
「私以外の大人はできるけど、子供である私は無力」
という概念を持っており、その通りの現実を創っていました。

 

なので子育てで子供達が幼かった頃は、子供が無力でかわいそうに見える瞬間が本当に多くて、子供の行動を信頼してみることがなかなかできず、手出し口出し先回りが当たり前の母親でした。

 

そのような現実を創っていたのは、自分の内面にある概念で物事を捉えていたことが影響していたのですね。まさに子どもも現実も、私の概念の写し鏡です。

 

こういったネガティブがあったおかげで、本当にたくさんの気づきと学びというギフトを授かりました。
今では過去は私の宝物です。

 

 

 

問題や悩みを解決したいのであれば、その概念が放つ周波数、エネルギーを変えてあげると良いですよ。

周波数、エネルギーを変えるために何をするかというと、自分の内面にある概念が何か?を「知り」「気づく」「腑に落ちる」ということを繰り返していけば良いのです。

 

腑に落ちる体験を繰り返すほど、私たちは本質の愛の状態に自動的に近づいていくのです。本質の愛の状態とは、私たちが物理世界にいるとついつい忘れがちな、感謝や喜び、感動という、とても高いエネルギー状態。

 

もし、このエネルギーを塞いでしまって、自分がよく分からなくなっているとしたら、それは、一時的に忘れてしまっているだけかもしれません。忘れてしまっている理由、自分がよくわからなくなっている理由は、内面にある概念、観念の影響によるものです。なので、その概念観念が何か?を知り気づき、腑に落ちるだけで、問題はほぼ解決されたと言っても過言ではありません。

 

行動が大事と、よく言われますが、実は行動は最後の手段です。まずは内側を知り気づき、腑に落ちることの方が最優先です。その概念観念を放つエネルギーを持ったまま、行動に起こしてもうまくいくケースといかないケースが発生します。うまくいく場合はそれで良かったと言えますが、ネガティブな観念を多く持っている人の場合は、成功体験を生み出せずにより苦しい現実を引き起こしてしまいかねません。

 

なので、まずは自分の内側に何があるのかを知ること。気づくこと。腑に落ちること。他の記事でも伝えていますが、自分を知ることがめちゃくちゃ大事です。

 

ほんと、これに尽きます。それができれば、行動は自然体でできるようになります。

 

 

自分とは合わない苦手な人間関係
問題を相手や環境のせいにする
忙しい仕事、休む暇がなくいつも余裕がない
子供や家族との関係でうまくいかず疲れる
不安やイライラが離れない
頭ではわかっているけど、思うように感情をコントロールできない
なかなかポジティブに捉えることができない
などなど

 

そのような問題は、相手の問題ではなく、自分を知るだけで解決されることがほとんどです。

ぜひ自分の内側と向き合ってみてください。